迷色まくるの巡礼の日々

迷色まくるの巡礼の日々

1日1000文字15分で

入ったことのない喫茶店に、勇気を出して「おひとりさま」してきた。

ずっと気になっていた喫茶店。

気軽に入れる雰囲気ではない。

大通り沿いにあるけど、店内の様子は見えないし。

お客さんが入っているのか、閑古鳥なのかもよくわからない。

いざ入ってみて、常連サンだらけだったらどうしよう。

コミュ障の僕には耐えられないかもしれない。

なんてことを考えていて、今まで入る勇気がありませんでした。


今日は、家にご飯がないので1人で外食をしなくてはならない。

勇気を出して、福井市「シシリア」の扉を開けてみた。

「カランカラン」

店内には、髭をたくわえたマスターと、カウンターにお客さんが1人。

常連っぽいカウンターの客がちらりと僕の方を見た。

品定めをするように。

すぐに視線を雑誌に戻す。

お客が1人なのは安心した。

食事を頼むことに。

喫茶店にしてはメニューが豊富だった。

トースト、パスタ、パンケーキ、パフェなどの喫茶店らしい軽食もあれば、丼もの、各種定食、カレー、ハンバーグなどなど。

ご飯屋さんと言えるほどの充実ぶり。

これは期待できる。

迷ったが、豚野菜炒め定食を頼むことに。

コーヒーのセットにした。

コーヒーの味を確かめておきたかった。

今後、ふらりと来店したいと思ったので。


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豚野菜炒めは家庭料理のようで普通に美味しかった。

玉ねぎ、キャベツのシャキシャキとピーマンの苦味、ぶなしめじの歯ごたえと人参の甘み。

ちょうどよいコショウ加減。

豚肉の量も多すぎず少なすぎず。

ポテサラの味もちょうどよい塩加減で僕好みだった。

味噌汁の出汁はカツオかな?

出汁がよく利いていて。

全部が美味しかった。


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食後のコーヒー。

うまい。

苦味がちょうどいい感じ。

酸味がないのもいい。


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コーヒーを飲みながら、帰宅する車の行き交う様子をボーッと見ていた。

明日は土曜日だから、みんな急いでいるように見える。


友達と飲みにいくひと。

家庭の食卓へ急ぐ人。

仕事から解放され、今から自分の趣味をするために意気揚々な人。


いろんなひとがいるんだろうなあ。

そして僕は、1人の時間を満喫している。

誰にも邪魔されずに。


日が落ち、ライトを点灯して走る頃になると車の量も次第に減っていった。

僕は何も考えず、ただただ外を見ていた。


店内はとても落ち着く。

BGMは、知らない洋楽。有線だろうか。

気にならなくていい。

今日はしなかったが、読書をしても捗りそう。


この店、いい。

また来よう。

お気に入りの店になりそう。