迷色まくるの巡礼の日々

迷色まくるの巡礼の日々

1日1000文字15分で

『六人の嘘つきな大学生』読了

誰もが入りたいIT企業の最終面接(グループディスカッション)に臨む就活生を題材にしたミステリー。

面接直前になって、企業側から一方的に採用方法の変更通知。当初聞いていた『全員合格もあり』から一転し『採用は1人のみ』。そこから取り繕っていた仲間意識が崩壊。グループディスカッションにて謎の封筒が出現してからは6人の暗部や本質がが出てきて。。。

とても面白い設定と誰が犯人なのか最後まで分からないドキドキ感。とても楽しめました。

印象に残ったのは、元採用担当者の言葉

『たった数回の面接でいい人材が選べるわけがない』

確かにその通りだと思う。面接ではいくらでも取り繕うことができるのに、会社側にはそれを確かめる術はない。(僕が転職した際にも話を大分盛りました。。)

また、人にはいろんな顔がある。1つの言動でその人の本質は判断できない。善人だと思っていた人のたった1つの発言で、信用を失ったり、嫌いになったり、その後の人生が変わったり。それが人の怖さでもあり面白いところでもある。

あと、人は置かれた環境、周囲の人間、与えられた役割によって伸びるし縮こまる。入社した人間を伸ばすも殺すも会社や会社の風土の問題だと僕は思う。

よき縁に巡り会うのは運なのか。自分と合わない会社、上司になってしまうのは交通事故のようなものなのか。そんな時は我慢せずに声を上げよう。人事にでもストレッサーである本人にでも。最近の若者は違うと思ったら速やかに次へ行く。最近の若者の行動は正しいのだろうと最近の僕は感じている。

図書館で借りてしまった本だけど、行きつけの本屋で購入し再読したいと思う。