迷色まくるの巡礼の日々

迷色まくるの巡礼の日々

1日1000文字15分で

流浪の月を再読しながら思うこと

流浪の月を読み返している。半分くらい読んで、ここまでで気になる文を引用した。


・結婚は相手の価値が下がっていくシステムなの。


安西さんが言った言葉。確かにその通りだ。どんどん失点していく。それはお互いにだ。距離が近づき過ぎるため、相手に期待するから。所詮夫婦は他人。育った環境も価値観も違う。期待しすぎてはいけない。適度な距離を取り、他人なんだと割りきることが大事。あくまで僕たち夫婦の話です。


・世の中に『本物の愛』なんてどれくらいある?少しちがうもののほうが多いんじゃない?みんなうっすら気づいていて、でもこれは本物じゃないからと捨てたりしない。本物はそうそう世の中に転がっていない。だから自分が手にしたものを愛と定めて、そこに殉じようと心を決める。それが結婚かもしれない。


亮くんとの関係について考える更紗の心の声を引用。まさにその通り。何も言うことができません。あれこれ考え出すと、結婚したことは間違いだったんじゃないか?とか、よからぬ思考が頭を侵食してくる。 頭をバカにして、これが正解なんだ、と思い込むしかないのかもしれない。


更紗と文のすれ違う気持ち。愛のかたち。再読なので、噛み締めながら楽しんで読んでいきたいとおもいます。家族でもなく夫婦でもない。それでも強い絆でつながる2人の愛のかたちに少し憧れます。